クリスマスの主役は、2000年前に旅路で生まれた一人の赤ちゃんです。
名前はイエス。今日は、イエスの誕生のことを考えます。
イエスの誕生の夜
ある日、まだ結婚していない乙女のマリアのもとに
天使が現れます。
「マリア!
何とあなたは祝された方なんでしょう!
神はあなたと共におられます。
あなたのおなかの中の子どもイエスも祝福されています!」
現れた天使は
大天使ガブリエルと言います。
マリアはその信じられないお告げに戸惑います。
「え?
わたし、
男の人をまだ一度も知りませんのに」
そして
大天使ガブリエルに、
「私は神のはしためです。
み言葉のとおりになりますように」
と
この不思議な運命を受け入れるのです。
そして
神の子であるイエスは、処女のままの母マリアのおなかに宿り、
マリアと婚約していた大工ヨセフは
生涯マリアとの間で純潔を守りながら、
イエスを育てます。
イエスが生まれたのは、
戸籍調査の命令が下り、
ユダヤの全国民が故郷の村に帰らなければならなかったので、
マリアとヨセフは、住んでいたナザレから、ヨセフの故郷に帰る旅に出ます。
ちょうど旅のころ、マリアのおなかは、大きくなっており、
胎内のイエスはいつ生まれてもおかしくない状況でした。
その旅の途中、
ベツレヘムという町に差し掛かった時に、マリアは産気づきました。
もう夜でしたが、ベツレヘムの宿屋はどこも満員でした。
ヨゼフは、必死であちこちの家に頼み込みますが、
ことごとく断られ、
やっとのことで、馬小屋に泊めてもらいます。
その馬小屋で、救い主イエスは生まれたのです。
「きよしこの夜」は
旅の途中のベツレヘムで、イエスが生まれた喜びをほのぼのと歌い上げた歌です。