誇りとこだわりを持って すすめられたオカリナで


私はオカリナを演奏しますが、

 

オカリナという楽器は

 

とてもデリケートなのです。

 

 

 

陶器なので

 

焼き上がり具合が様々で

 

 

ピアノやフルートのように

 

完成された調律があるわけではありません。

 

 

ハスキーな子もいれば

 

ピッピいう子もいます。

 

 

すっとぼけた子もいれば

 

変な子もいます。

 

ocarina3

 

 

私は基本的に

 

自分とセンスが合えば

 

どんなに音程が外れていても正解だと思います。

 

 

 

ただ、

 

自分とセンスが合うこと、

 

納得できることです。

 

 

オカリナ演奏の音質は

 

オカリナの楽器そのものの持つ音色と

 

その、自分が選んだ楽器の音色を

 

どう知って

 

どう理解して

 

どう感じるか

 

に尽きると思います。

 

 

 

 

だから

 

私はオカリナを購入するときは

 

オカリナの音色を知り尽くした店員さんがいて、

 

私に誇りを持って一品をすすめてくれるお店で買います。

 

 

 

並べてある楽器を適当に買うのではなく

 

実際に吹いて

 

厳選して

 

納得して買わないといけないのです。

 

 

 

私がよく利用するお店は

 

兵庫県の姫路の近くの宍粟市にある

 

テレマン楽器ですが

 

 

 

ここで

 

ほぼ1日粘って

 

試吹して

 

オカリナを選んだこともあります。

 

 

 

どうしてこの楽器店を選んでいるかというと

 

このお店の方々が

 

オカリナを知り尽くしおられて、

 

 

オカリナの販売や

 

おすすめについて

 

 

誇りを持っているからです。

 

 

 

そういうお店でないと

 

私は買いたくありません。

 

 

 

オカリナは私にとって

 

家族みたいなものだから

 

家族が増えるとき、

 

それを愛しているところから買うのが当然と思うのです。

 

 

 

また、

 

オカリナを知り尽くしているだけでなく、

 

私を知ってくれます。

 

テレマン楽器の方は

 

私のコンサートにも足を運んでくださり、

 

私がどんなニュアンスで吹くのか、

 

どんな音にこだわりがあるのかを

 

理解しようとしてくれました。

 

 

 

だから、

 

 

 

たとえ既製品のオカリナであっても

 

私のための

 

私に出会うべくして待っているオカリナを

 

用意してくださるわけです。

 

 

こういうわけで

 

私は

 

今なおテレマン楽器の方々に

 

熱い信頼をしているのですが

 

 

 

私がここで伝えたかったのは

 

 

 

テレマン楽器さんの宣伝ではなく、

 

 

 

 

何をする場合でも

 

このテレマン楽器さんの気持ちから

 

気づけること、

 

学べることがあるのではないか。

 

 

 

私は

 

福祉の仕事をしていますが

 

 

やはりその中においても

 

自分の提供する福祉サービスに誇りを持って

 

それだけではなくて

 

そのサービスを利用する人のことを知って

 

理解して

 

何かをすすめるときは

 

その方に合った、その方のためのものを

 

愛情とこだわりをもって

 

厳選して勧めていきたい。

 

 

 

わたし自身がオンリーワンであるように

 

私が勧める何かが

 

たとえ既製品であっても

 

その人のためのオンリーワンを

 

チョイスして伝えていきたい

 

 

 

そう気づかされるのです。

オカリナのことについてご質問にお答えします 1 オカリナの買い方選び方


オカリナについて、問い合わせが非常に多くて、

どういうふうに買えばいいのか、全く初心者でも大丈夫かなど

いろいろご質問をいただきます。

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それで、まとめてご質問にお答えいたします。

 

・・・と言いたいところですが

 

質問が数多くなってきましたので、

 

何回かに分けて、1~2問ずつお答えを

 

シェアしていきたいと思います。

 

 

まずは一つ目のご質問です。

 

Q1 オカリナはどこに売っていますか?

 

A 楽器専門の楽器屋さんに行けば、たいがい置いています。

おもちゃ屋さんにも売ってますし、最近は百円均一でも売られています。

 

ただ、おもちゃ屋さんや百円均一のオカリナは、プラスチックの場合が多く、

 

音も満足できる音ではないので、

 

陶器の本物のオカリナは、楽器屋さんで買うことをおススメします。

 

値段は、3000円~10000円くらいのものがいいと思います。

 

もちろん、高価なモデルになると十万円台のものもありますが、

 

だいたい1万円前後で素晴らしいものに巡り合えます。

 

楽器屋さんに行く場合、実際に吹かせてもらいましょう。

 

オカリナは焼き物なので、個体差が大きく、

 

自分の好みの音が出るかどうかがとても重要です。

 

吹かせてくれない場合は、その楽器屋さんで買うのはやめましょう。

 

何軒かまわってみると、案外、吹かせてくれるものです。

 

私なんか、京都の十字屋のオカリナコーナーで

 

数時間ねばったことがあります。

 

いろいろ試し吹きしているうちに、ほかのフロアの店員さんやら、

 

お客さんやらが集まってきて、名物になり、

 

ミニコンサートのようになってしまいました(笑)。

 

 

Q2 インターネットでも買えますか?

 

A もちろん、インターネットで通販もあります。

 

楽天やYAHOOで検索したら、いろいろ、通販ショップが出てくると思います。

 

ただ、気をつけたいのは、

 

通販の場合、手に取って選べないということです。

 

いくら、名の通ったブランドでも、

 

オカリナは焼き物なので、出来上りの差は避けられず、

 

好みの音と違う場合もあれば、音のかすれる場合、

 

一定の音域の音の出ない場合もあります。

 

そこのところが心配なのです。

 

でも、ご安心ください。

 

通販の場合でも、ショップの中には、オカリナ専門の店員さんが

 

しっかり吹いて検品して、よい音の出る楽器を送ってくれるところもあります。

 

(例えば、テレマン楽器さんは、以前からのお付き合いで、

 

こんな音のものを選んでほしいとリクエストすると、

 

専門の店員さんが実際に何本かの中から吹いて選んでくれます。

 

もちろん交換にも応じてくれます。信頼関係もあって、安心しています。

 

また、海外のオカリナがほしい場合、私はLOBOさんのサイトから買いますが、

 

LOBOさんも、店長がしっかり検品して送ってくださるので、

安心です。)

 

でも、ネットで買う場合も、

 

販売フォームからポチッと入力して買うんじゃなくて、

 

購入の前に、実際にお店に電話して、相談することをおススメします。

 

いろいろ会話する中で、心のつながりができてきますので、

 

お店の方がオカリナの中に祈りを入れて送って下さいます。

 

何でも、まずコミュニケーションですね。

オカリナも人間だ。仲良くしてちょうだい!


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こんにちは、

オカリナぽーるです。

今日は、久しぶりにオカリナのお話をしたいと思います。

 

オカリナは

 

土で作った笛です。

 

いわゆる、陶器の笛、焼き物の笛です。

 

(焼き芋の形をしていますが

 

焼き芋の笛じゃなくて、焼き物の笛です(笑))

 

 

さっそくギャグを飛ばしていますが、

 

まあそれはさておいて、

 

 

 

オカリナは手作りの焼き物であり、

 

オカリナに適した粘土から

 

丁寧に手作りをして、

 

窯で焼くのです。

 

出来上ってきたオカリナは、

 

個性溢れています。

 

 

ひとつひとつ

 

音色も、響きも様々です。

 

低い音の得意な子もいれば

 

高い音の得意な子もいる。

 

ハスキーな子もいれば、

 

ヒバリのようにさえずる子もいる。

 

 

きれいにドレミの音階が出る子もいれば

 

すこし音程に癖のある子もいます。

 

 

 

人間と同じく、

 

そのオカリナは二つとありません。

 

 

そんなオカリナの魅力に魅かれて

 

本当に何年もたちました。

 

 

私の場合、

 

アンサンブル用に正確に調律されたオカリナよりも

 

少し音程が不正確で癖があっても、

 

私の手になじむオカリナが好きです。

 

 

 

人もオカリナも

 

世界でたった一人。

 

良い点もあれば、欠点もいっぱいある。

 

欠点がいっぱいあるから

 

親しみやすい。

 

そう思います。

 

 

私たち人間も

 

欠点がいっぱいあるから

 

安心できるんですよね。

 

欠点のない、聖人のような人の前では

 

私なんか緊張してしまって、声も出ないです。

 

 

そんな人間臭いオカリナ、

 

楽器店で買う時も、

 

友達を見つけるような気持で

 

何本も出してもらっては何時間もかけて吹いて、

 

気が合いそうなオカリナを見つけて友達になります。

 

 

吹かせてくれない楽器店は私としてはNGですね。

 

 

 

もちろん、ネットでも購入できます。

 

ただ、ネットの場合、

 

どんなオカリナが送られてくるのかわからないので

 

心配な面はあります。

 

 

ネットショップの中には

 

オカリナ専門の店員さんが、

 

ためし吹きして、これはおススメできると言ったものを、

 

選んで送ってくれるところもあります。

 

送ってもらって、

 

やはり気が合いそうもないなと思ったら交換にも応じてくれるので、

 

そういう楽器店が安心ですね。

 

 

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オカリナがくれた、数々のエピソード


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オカリナがくれた、数々のエピソード

小学生の時に父にオカリナを買ってもらって以来、オカリナはいつも友達でした。

心が疲れた時にも嬉しい時にも、気ままにオカリナを吹いてきました。

 

オカリナと付き合って約40年になりますが、

オカリナには不思議な力があると思っています。

 

言葉がうまく話せなくても、

人と人が仲良くなれる何かがあるような気がします。

オカリナを吹いていると、

オカリナに「いいんだよ」と

言ってもらっているような気持ちになれます。

 

中高生の頃、ボランティア活動で、

敬老の日やクリスマス前後に、

みんなで歌を歌いに老人ホームをよく訪問していましたが、

オカリナ演奏もいたしますと、

みなさん喜んでくださいました。

 

オカリナが友情を結んでくれたエピソードのなかでも

忘れられない思い出があります。

 

それは、私が学生のころ、

練習航海でアレキサンドリアに入港したときの話です。

上陸後、私は現地のシスターに案内してもらって、

コプト教徒(キリスト教のなかのコプト正教)の住む地区を訪ねました。

ここで見たこと、体験したことがいまだに忘れられません。

 

当時エジプト社会でコプト教徒は少数宗派で、

貧しい暮らしをしており、

訪れたところはスラム街と呼ばれるところでした。

 

4畳ほどの小さな部屋に子どもたちを含む8人ほどが暮らしており、

雑然としたところでした。

狭い空間に大勢の家族、そしてイヌとネコとニワトリが

仲良く明るく暮らしていました。

日本では考えられない生活空間です。

言葉も通じなかったのですが、

子どもたちが部屋の上を指差しましたら、

その一角だけ美しく飾られ、

そこにはイエスキリストの額が掛けられていました。

みんなは手を合わせました。

私も一緒に手を合せました。

 

とにかく言葉が通じないのでどうしたらいいか分からず、

私はポケットからオカリナを取り出して、

日本のうたといえば…と思い「ふるさと」を吹きました。

 

そうしたら、子どもたちは歌を歌ってくれました。

言葉も全くわからない歌でしたが、

みんな目がきらきら輝き、

はつらつと歌っていました。

 

あとから、案内してくれたシスターから聞きましたが、

歌の内容は

「イエス様がいるから何も怖くない、

イエス様がいるからどんな時でも勇気が持てる」

という内容でした。

 

私もお返しに、

オカリナで「ごらんよ空の鳥」などの

フォークソングのゴスペルを何曲か吹き、

音楽で交流しました。

 

音楽はいいですね。

言葉などいりません。

音楽と笑顔と手拍子で、

お互いにうれしい気持ちになれました。

 

みんなで写真を撮ろうと思ってカメラを出したら、

みんな珍しそうに見ていました。

 

ここにはカメラはなく、

見たこともなかったそうです。

 

帰ったら写真を送るからと約束しました。

 

この体験を通じ、

私は見たこともないものを見た気になりました。

こんなに貧しくて、

「つらそうだ」と私が感じる住居街で、

みんなは「つらそう」に見えない。

 

光っている何かがありました。

 

私にもないし、日本ではなかなか出合えなかった何かが。

心が明るく豊かなのです。

みんな、生きていることに誇りを持っています。

ほんとうに

「生きるってことは、愛だよ。」というのは

まさにあの光景でした。

 

私は、もし家庭を持つならばこんな家庭を持ちたい、

持ち物がたとえ貧しくても

こんな心に富んだ家庭を持ちたいと強く思いました。

あれから何年たったでしょうか。

あの時見たものを、今も忘れられません。

 

オカリナが運んでくれたいろいろな友情、

いろいろな交流は

数知れません。

 

でもこれは

オカリナだけのことではないと思います。

 

私は、オカリナが好きだったから、オカリナが大活躍してくれました。

 

ギターが好きな人、

歌が好きな人

音楽でなくてもいい。

野球が好きな人

料理が好きな人、

 

なんでも

好きなことを好きなようにやる中で

国境も言葉も超えた何かが通じるはずです。

 

夢と自由へのバリアフリーロードのヒントが

そんなことの中にあるのかもしれませんね。

私が初めてオカリナと出会ったときのこと


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私とオカリーナちゃんとの出会い

 

「オカリナ」

語源はイタリア語で「ガチョウちゃん」「可愛いガチョウ」

でした。

ほんとうに

可愛いので

「オカリーナちゃん」と呼びたくなるくらいです。

 

私とオカリナとの出会いは

小学校4年生のときでした。

 

これまで私は

楽譜なんかわからなくて、

音楽の時間なんかとても嫌いだったのですが、

4年生の時にリコーダーの授業がありまして、

それが面白かったのです。

 

楽譜を読めなくても、

曲を聴いて覚えたら吹けました。

それで、

音楽の授業で習った「ドナドナ」や「星の世界」など

家に帰って、復習  いや  面白半分で吹いていましたが、

ある日、

仮面ライダースナックを食べてから吹いていて、

ふと思い立ったのが

仮面ライダーの主題歌を吹いてみようと思ったのです。

それからというもの、

マジンガーZや、

UFOロボグレンタイザーや、

ケロッコデメタンや、

また趣味を変えては

魔法使いサリーなどを吹きまくり、

 

近所からうるさがられる

と母に注意されたら、

学校帰りの公園や川っぺりの堤防で吹き

楽しい日々を過ごしたのが懐かしく思い出されます。

 

それであまりにもリコーダーを吹くので

父が見るに見かねて

本物の木のリコーダーを買いに

楽器店に連れて行ってくれました。

そこで巡り会ったのが

 

陶器でできた

可愛い鳥のような笛でした。

 

これはかわいい、

吹いてみたいと店員さんに言ったら、

にっこり笑って吹かせてくれました。

 

今までに出会ったことのない、

なにか、鳩のような、それでいて雲雀のような音色

「なつかしい」

そう思いました。

 

なぜ「なつかしい」と感じたのは謎です。

 

おそらく

何かの「デジャブ」だったのかもしれません。

 

吹き方は簡単、

運指は少し違いますが

リコーダーを吹けたらすぐにマスターできます。

 

「お父ちゃん、木のリコーダーよりも

この小鳥のような笛がほしい」

とねだり、

 

プリマのソプラノG管と

同じく

プリマのソプラノC管を買ってもらいました。

 

プリマ楽器は当時、

アケタ工房(前の記事でご紹介しました

明田川 孝先生の工房)の作品を販売しており、

 

孝さん亡き後は、奥様と職人さんとで

孝さんの遺志を継いで作り続けていました。

 

今は「アケタオカリナ」として

息子さんの「天才アケタ」が代表を務める

アケタから販売されています。

 

陶器のオカリナと出会って以来、

学校帰りに公園で吹いていましたが

それだけでは満足できなくなり

学校帰りの道で歩きながら吹き、

「あぶないからやめなさい」と大人の人に注意されました。

 

こうして

オカリーナちゃんは

いつも私のポケットの中に

友として住みつき

 

何かあるごとに登場しては

おもしろい歌や楽しい歌や、

センチメンタルな歌を聴かせてくれました。

 

次の記事では

オカリーナちゃんの巻き起こしてくれた

いろいろなエピソードについてご紹介します。