明けましておめでとうございます。ウイーンフィル ニューイヤー・コンサートでのハプニングです。


明けましておめでとうございます。

元日は、ウイーンフィルのニューイヤー・コンサートを

お茶の間で優雅に聴いて過ごしました。

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今年のウイーンフィル・ニューイヤーコンサート2014は

イスラエルの指揮者 ダニエル・バレンホイムさんの素晴らしい指揮でした。

 

バレンホイムさんの指揮は5年前も聴いたことがあるのですが

切れの良いリズムと、重ね合わさった重厚で美しいハーモニーの二つの要素が

見事に調和していて、

かつてのサー・ゲオルグ・ショルティーの指揮を連想させます。

 

このコンサートで最も驚いたのは

コンサートの最後の曲

ヨハン・シュトラウス1世作曲のラデツキー行進曲

での出来事です。

 

運動会でもおなじみの曲ですが、

 

曲が始まって少ししたら

バレンホイムさん、

指揮台を離れて、オーケストラの演奏者一人一人に

握手したり、花束を分かち合ったり、抱き合ったりしています。

 

あれ・・・????

 

指揮者がいないじゃないか????

 

バレンホイムさん、どうやって指揮を取っているのかな?

音楽で頭がカチコチの私には

チンプンカンプンの出来事でした。

 

 

実は

これ

バレンホイムさんの

曲が始まるときの、ちょっとしたことに秘密があります。

 

 

 

 

わかりますか??

 

 

 

 

バレンホイムさん、

曲の始まりの時に

オーディエンスの手拍子を確認しました。

ラデツキー行進曲は、毎年、コンサートのエンディングに演奏され

みんなで手拍子をします。

手拍子の波が乗ってきたころに

バレンホイムさんは指揮台を離れました。

 

 

どういうことでしょう?

 

 

 

指揮者は

手拍子をうっているオーディエンスです!

オーケストラは

このオーディエンスの手拍子のリズムに合わせて

演奏しているのです。

 

 

バレンホイムさんは、コンサート後のインタビューでこう言われました。

「音楽は、このようにみんなで作っていくものだよ。」

 

 

音楽は、人と人のつながり

みんなが盛り上がって

みんなが調和して

さらにそれがレバレッジになって

自然発生的に輪が広がる。

 

そこに指揮者がいなくても

みんなが指揮者となる。

 

 

ホールいっぱいのオーディエンスは

いろいろな国から集まってきた、いろいろな人々でしたが、

楽しい時間をこの場所で分かち合い

みんなで手拍子をうっていました。

 

 

指揮者のもとに集まった人と人がつながって

心あわせて手拍子を打てば

それが、指揮になる

それが、生きたリズムになる。

まさにそれを体感しました。

 

 

新年にあたっての気づきですが、

ビジネスにせよ、様々な活動にせよ、

ネットで何かに取り組んでいる私たちの活動も

人と人とのつながり。

つながった人と人が、作り上げていくものだなあと

このコンサートを聴いて気付きを新たにしました。

 

 

 

これからも人と人どうし、しっかりつながってまいりましょう。

今年もよろしくお願いいたします。


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