パワーをつけないエンパワメント その4 ~新しい関係性を築き、本来の自分を取り戻す


  • パワーをつけないエンパワメント

 

私たちは

 

生まれながらにして

 

素晴らしいパワーをもってこの世界にやってきました。

 

 

しかし、

 

生活環境や人間関係、差別や比較、いじめなど、外からの圧力によって

 

自分の本来の姿がゆがめられてしまい、

 

その歪んだ状態を

 

自分自身が今度は信じ込んでしまい、

 

自分自身で内側から自らを抑圧してしまうようになってきました。

 

 

「私なんか

 

大した人間ではない・・・・」

 

と。

 

 

しかし、

 

「あなた」はただ「あなた」であるだけで、

 

もうすでにたいした人間です。

 

 

 

このことについて潜在意識のレベルまで自分を納得させ

 

そしてほかの人についてもこのような見方ができる自分に気付く

 

 

いままで

 

何かになりたいと思ってもなれなかった、

 

だれかと比べられては、傷つけられてきた

 

そんな自分を解放し

 

そして

 

外からのメッセージを信じ込まされて

 

自らを自分でさげすんできた

 

心の奥にある自分を解放し

 

健全な自分観と

 

その自分観に基づく新しい関係性を

 

もう一度作っていくことが

 

エンパワメントのアプローチです。

 

すなわち

 

パワーをつけないエンパワメントです

 

 

  • 新しい関係性の再構築とは

 

では

 

新しい関係性の再構築とは

 

どのようなことなのでしょうか?

 

 

 

「エンパワメント」とは、

 

 

外部からの抑圧をなくし、

 

また自分に心の中で自分を抑えつける

 

内的な抑圧を減らしていくことで、

 

自分自身が生まれながらにして本来持っている多くの力

 

(生きる力、

 

人とつながる力、

 

人権という自分を尊重する力、

 

自分を信頼する力など)

 

を取り戻すことは先に説明した通りです。

 

 

 

そのために重要なことが「関係性」です。

 

 

 

例えば誰かとコミュニケーションを取る時や

 

誰かの支援をする時、

 

 

「あなた」と「相手」の関わりにおいて、

 

相手がどう生かされていくかが大切です。

 

 

 

例えば

 

ある非行少年が、

 

ふとした関わりで大きく変わったというケースがあります。

 

 

支援する人の関わり方によって、

 

その人の本来の力が生きていくのです。

 

 

一方、関わり方が悪いケースの例として、

 

押し着せがあります。

 

例えば、優秀な医師が、

 

患者さんの問題点をさがしあて、

 

分析し、指摘し、文章化することが上手くても、

 

エンパワメントにはつながりません。

 

 

一方、エンパワメントについて理解しているか、

 

その言葉は知らなくても自然にそれができている医師は

 

患者さんの内にある本当の力(本来の力)をどう発見し、

 

どのように患者さんに伝えることができるかをまず考えます。

 

 

 

このように

 

「エンパワメント」での関係性では

 

相手の人の本当の力(本来の力)を発見し、

 

それを優しく伝えることが大切です。

 

 

その人の良い面を見つけて、

 

それをいっぱいほめていくことです。

 

 

あなたがその関係性を徹底すれば、

 

相手がそれに応じてくる。

 

 

その「相互の呼応」で関係性が変わってくるのです。

 

まさに「関係性の再構築」ができるのです。

 

 

つまり

 

「エンパワメント」は、

 

「関係性の再構築」の新しい方法です。


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