こんにちは、ぽーるです。
今日は、日本の唱歌「富士の山」をオカリナで演奏をしました。
富士山の歌に思う
富士山は
日本で一番高い山ですが
日本一高い山であると同時に
その美しい姿は
日本人の精神や文化の上でのシンボルでもあります。
Mt. FUJI – Japanese Song with Ocarina
富士山にちなんで
私が子供のころより大好きな詩があります。
「山岡鉄舟」という江戸時代のサムライが作った詩です。
徳川幕府の公式の剣術師範である山岡鉄舟は
究極の悟りを得た境地を
和歌の中に詠みました。
「晴れてよし
曇りてもよし
富士の山
もとの姿は
変わらざりけり」
つまり、私たちは、富士山をはるばる見に行くとき、
もし空が曇っていたら富士山は見えません。
富士山が見えないから、
浅はかな私たちは「富士山なんかないんだ」と思ってしまう。
また、
晴れていたら富士山はくっきり見えます。
そして、これまた浅はかな私たちは「富士山があったぞ」と思います。
いいことがあったらニコニコしているくせに
不安なことがあったら恐れ
わからないことがあったら迷い
明らかでないことには疑い
予想外のことが起こったら驚きます。
こういうフラフラした気持ちを克服した境地が
日本の武道では「不動心」と言われ、
山岡鉄舟はこの「不動心」の境地を見事に読みました。
剣術にしても、人生にしても
悪いことと、一方でいいこと
苦しいことと、一方でうれしいこと
先行きがわからず不安なことと、
一方で、未来が見えて明るいこと
いろいろな事象が起こります。
しかし、
どんな事象が起こっていても変わらないこと
それは
富士山が晴れていても曇っていても
もとの美しい姿のまま存在しているように
私たち自身も
しっかり存在している。
だから
いいときも
わるいときも
自分自身を、いつもOKと思えること、
喜んだり恐れたり驚いたり疑ったり迷ったりせず、
ふらつくことなくOKと思えること
それが
「武道」で修行する「不動心」のゴールであると共に
私たちの暮らしにもどんな活動にも
役立つ心でもあると思うのです。