小学校で習ったあの懐かしい歌「星の世界」をオカリナで吹いてみました


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星の歌で、小学校のころからよく歌っていた歌があります。

↓↓↓

星の世界

http://youtu.be/bWtzGLx2nB8

 

「星の世界」という歌ですが、

私が小学校時代に、音楽の授業で習った歌です。

 

私の小学校時代は

 

山口百恵や桜田淳子がティーンアイドルで、

 

西城秀樹と郷ひろみがカッコよさを競っていたころです。

 

 

あの頃も私は情熱に燃えていて、

 

西城秀樹の「情熱の嵐」をオカリナで吹きながら

 

一回転ジャンプをしたのですが、

 

着地に失敗して、

 

すっころころりんと転んで、

 

すんでのところでオカリナが割れそうになったという

 

スリリングなこともありました。

 

 

そのころに習った「星の世界」の歌詞がこちらです

「星の世界
1 かがやく夜空の, 星の光よ

 

まばたくあまたの, 遠い世界よ

 

更け行く秋の夜, 澄み渡る空

 

望めば不思議な,星の世界よ

 

 

2  きらめく光は, 玉か黄金か

 

宇宙の広さを、しみじみ思う

 

やさしい光に、 まばたく星座

 

望めば不思議な、 星の世界よ 」

(川路柳虹 詩)

 

この曲、

 

二重唱で習ったのですが

 

音楽の先生が

 

リコーダーで二重奏をして発表しようと言い出し、

 

みんなで練習をして

 

卒業生を送り出す行事「6年生を送る会」で発表しました。

 

この二重奏がとてもきれいで忘れられず、

 

今回、ミキシング編集して二重奏の動画にしました。

 

 

 

さて、

 

この曲、

 

実は深い歴史があるんです。

 

 

 

もともとは

 

教会で歌われている讃美歌です。

 

 

20代のころでしょうか。

 

ある日私は

 

広島県の小さな島にふらっと旅をして

 

その島にあるプロテスタントの教会に

 

吸い寄せられるように行きました。

 

その教会の牧師さんがとても優しい方で、

 

旅人の私に親切にしてくださり、

 

一曲プレゼントしようといって

 

ギターを弾いて賛美歌を歌ってくださりました。

 

それが

この「星の世界」のメロディーだったのです。

 

うれしくて、

 

ポケットからオカリナを取り出し

 

(いつもオカリナをポケットに忍ばせている私なのですが)

 

牧師さんのギターと歌に合わせて

 

二重奏のメロディーのテナー・パートを吹きました。

 

そうしたら、牧師さんも、牧師さんのご家族もとても喜んでくださり、

 

その後長いお付き合いをしています。

 

 

 

讃美歌の正式な歌詞は、次のとおりです。

 

「讃美歌312番 いつくしみふかき

1 いつくしみ深き 友なるイエスは

罪とが憂いを 取り去りたもう

心の嘆きを つつまずのべて

などかは降ろさぬ 負える重荷を

2 いつくしみ深き 友なるイエスは

われらの弱きを 知りてあわれむ

悩み悲しみに しずめる時も

祈りにこたえて なぐさめたまわん

3 いつくしみ深き 友なるイエスは

変わらぬ愛もて みちびきたもう

世の友 我らを捨て去るときも

祈りに答えて いたわりたまわん」

 

 

この讃美歌の歴史を見ると

 

本当に深く、

 

心打たれずにはいられないエピソードがあることを知りました。

 

 

この讃美歌の詩を書いた人は、

 

アイルランド系カナダ人のジョセフ・M・スクライヴェン

(Joseph M. Scriven 1819~1886)

 

という人です。

 

 

彼がアイルランドに住んでいたころ、

 

愛する恋人がいて

 

その恋人が、結婚直前に溺死してしまうのです。

 

愛する人を目の前で、

 

しかも事故で失うことはどれほどの衝撃だったでしょう。

 

 

その悲しみを忘れたいということもあり、

 

彼はカナダに移り住みます。

 

 

心の傷は癒えることはなかったと思いますが、

 

カナダに移り住んで、

 

彼に新しい恋人ができました。

 

そして新しい恋人と婚約をし、

 

幸せになれる、と思った頃

 

その婚約者が、肺炎で亡くなったのです。

 

 

私には、

 

彼の魂の叫びが聞こえてくるようです。

 

 

生きるということは何ですか?

 

愛って何ですか?

 

幸せって何ですか?

 

神は何という試練を与えるのですか!

 

彼は心の中でこう叫んでいたに違いありません。

 

 

しかし、

 

彼は人生を投げ出すことなく、

 

未婚のまま生涯を生き抜きました。

 

この讃美歌の詩は、

 

その後の1855年、

故国アイルランドに残してきたお母さんが重病にかかったという知らせを受け、

 

お母さんを慰めようと、

 

「Pray Without Ceasing(ひたすら祈り続けよ)」

 

という詩を作って贈ったものです。

 

その詩の背景には

 

失った二人の婚約者のことがあったと伝えられています。

 

過酷な運命を身に受けながらも

 

運命を呪うことなく

 

それでも生きる。

 

生きるということの、

 

その真であり誠の愛が

 

詩に込められています。

 

 

スクライヴェンの詩は有名になり、

 

 チャールズ・C・コンヴァース(Charles C. Converse 1834~1918)

が1868年に作曲した、

「エリー(Erie)」という曲のメロディーにマッチするということで、

この「エリー」という曲にあわせて

讃美歌ができました。

それが讃美歌312番「いつくしみふかき」です。

英語での歌詞の原文は次のとおりです。

What a friend we have in Jesus

1. What a friend we have in Jesus,
all our sins and griefs to bear!
What a privilege to carry
everything to God in prayer!
O what peace we often forfeit,
O what needless pain we bear,
all because we do not carry
everything to God in prayer.

2. Have we trials and temptations?
Is there trouble anywhere?
We should never be discouraged;
take it to the Lord in prayer.
Can we find a friend so faithful
who will all our sorrows share?
Jesus knows our every weakness;
take it to the Lord in prayer.

3. Are we weak and heavy laden,
cumbered with a load of care?
Precious Savior, still our refuge;
take it to the Lord in prayer.
Do thy friends despise, forsake thee?
Take it to the Lord in prayer!
In his arms he’ll take and shield thee;
thou wilt find a solace there.

私は、

この曲に関わることができたことを誇りに思います。

小学校のころ二重奏で習ったことも、

そしてそのメロディーを忘れることなく、

今回、オカリナ動画を作れたことも

何か意味があると思います。

どんなに不幸な出来事があっても

どんなに悲しい出来事があっても、

星の光というものは、

不幸のどん底にある幸せだけを、

悲しみのどん底にある喜びだけを、

光に変えて、

1000万光年先の未来に運んでいくのだと

私は思います。

このオカリナ演奏は

拙著「生きるってことは、愛だよ」に収録しております。

「生きるってことは、愛だよ。

詩とオカリナ演奏でつづる 癒しとやすらぎのことば」

http://www.amazon.co.jp/dp/B00C1EXZ8M

オカリナ演奏はこちらからご覧ください。

↓↓↓

星の世界

http://youtu.be/bWtzGLx2nB8


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