私が初めてオカリナと出会ったときのこと


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私とオカリーナちゃんとの出会い

 

「オカリナ」

語源はイタリア語で「ガチョウちゃん」「可愛いガチョウ」

でした。

ほんとうに

可愛いので

「オカリーナちゃん」と呼びたくなるくらいです。

 

私とオカリナとの出会いは

小学校4年生のときでした。

 

これまで私は

楽譜なんかわからなくて、

音楽の時間なんかとても嫌いだったのですが、

4年生の時にリコーダーの授業がありまして、

それが面白かったのです。

 

楽譜を読めなくても、

曲を聴いて覚えたら吹けました。

それで、

音楽の授業で習った「ドナドナ」や「星の世界」など

家に帰って、復習  いや  面白半分で吹いていましたが、

ある日、

仮面ライダースナックを食べてから吹いていて、

ふと思い立ったのが

仮面ライダーの主題歌を吹いてみようと思ったのです。

それからというもの、

マジンガーZや、

UFOロボグレンタイザーや、

ケロッコデメタンや、

また趣味を変えては

魔法使いサリーなどを吹きまくり、

 

近所からうるさがられる

と母に注意されたら、

学校帰りの公園や川っぺりの堤防で吹き

楽しい日々を過ごしたのが懐かしく思い出されます。

 

それであまりにもリコーダーを吹くので

父が見るに見かねて

本物の木のリコーダーを買いに

楽器店に連れて行ってくれました。

そこで巡り会ったのが

 

陶器でできた

可愛い鳥のような笛でした。

 

これはかわいい、

吹いてみたいと店員さんに言ったら、

にっこり笑って吹かせてくれました。

 

今までに出会ったことのない、

なにか、鳩のような、それでいて雲雀のような音色

「なつかしい」

そう思いました。

 

なぜ「なつかしい」と感じたのは謎です。

 

おそらく

何かの「デジャブ」だったのかもしれません。

 

吹き方は簡単、

運指は少し違いますが

リコーダーを吹けたらすぐにマスターできます。

 

「お父ちゃん、木のリコーダーよりも

この小鳥のような笛がほしい」

とねだり、

 

プリマのソプラノG管と

同じく

プリマのソプラノC管を買ってもらいました。

 

プリマ楽器は当時、

アケタ工房(前の記事でご紹介しました

明田川 孝先生の工房)の作品を販売しており、

 

孝さん亡き後は、奥様と職人さんとで

孝さんの遺志を継いで作り続けていました。

 

今は「アケタオカリナ」として

息子さんの「天才アケタ」が代表を務める

アケタから販売されています。

 

陶器のオカリナと出会って以来、

学校帰りに公園で吹いていましたが

それだけでは満足できなくなり

学校帰りの道で歩きながら吹き、

「あぶないからやめなさい」と大人の人に注意されました。

 

こうして

オカリーナちゃんは

いつも私のポケットの中に

友として住みつき

 

何かあるごとに登場しては

おもしろい歌や楽しい歌や、

センチメンタルな歌を聴かせてくれました。

 

次の記事では

オカリーナちゃんの巻き起こしてくれた

いろいろなエピソードについてご紹介します。


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