こんにちは
オカリナぽーるです。
この頃朝夕が寒くなってきて、
ポタージュスープが恋しくなりました。
それで、いろいろな心境を思い出して詩を書きました。
本日は、最近書いた詩を公開します。
~~~~~~~~~~~~~~~~
コーンポタージュのうた
コーンポタージュ
コーンポタージュよ
コーンポタージュ
湯気の中においしそうな香りをたてて
君は何を思う
いったいどれほど時間がたったのだろう
君は広い広い畑に落ちた種だったね
どんな草になるのかな 君は心配そうだったね
やがて芽を出し葉をつけて きれいな花が咲いて
たくさんの実をつけた。
君のつけた身はどんどん増えて
広い広い畑にいっぱいになった
お空の青や 風の香りが気持ち良かったね
ある時農夫がやってきて
きみは刈り取られて袋に入れられた
これからどうなっていくのだろう
突然のことに君の心は心配でいっぱいだったね
それから先のことは覚えていない
そう・・・工場の人が君を機械にかけて
君の姿は全く変わってしまった
パックに入れられて
スーパーマーケットで売られた君には
「コーンポタージュスープ」という名前が付いていた
ある時仕事帰りのおじさんがスーパーにやってきて
君を買って家に帰った
家には風邪をひいた子供がいた
おじさんは君を鍋に入れてあたため
カップに入れて子どもに言った
飲んでごらん、おいしいよ
おいしいね
心いっぱいそう微笑んで
こどもはスープを飲んだ
コーンポタージュよ
コーンポタージュ
もうカップの中には
君の姿はないけど
おいしかったねとほほ笑む
子どもの笑顔があった。
この笑顔が光になって空に広がって飛んで行った。
そして子どもは元気になって
君はお空になった。
どこからも見えるお空になって
いつも子どもを照らすようになった。
だから私はもう君を忘れない。
きみがとうもろこしだったことも
「コーンポタージュ」だったことも
そのうち私は忘れるかもしれない。
でも私は君をいつまでも忘れない
おいしいねという気持ちの中に
嬉しいねという気持ちの中に
いつも君がいるから
わたしはいつまでも忘れない