【特攻隊に入れなかった男 4】国にも神にも捧げられなかった命を、どう生きるのか?


やっと神父になる道が開かれた

修練生活のある日

父は

突然解任されます。

 

こんどこそ

 

この

死に損なった命を

役に立てたいと思ったのに・・・・

 

 

 

また父は歯ぎしりしました。

 

 

「このいのち

ささげたいのに捧げられない。

 

生きることは何なんだ。

 

恥を忍んで生きろというのか。

 

恥じまみれで生きろというのか。」

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その後父は、

働きながら夜学で大学を卒業し、

教師になり、

 

お見合いの話が突然あって

母と結婚しました。

 

 

父は

命をささげられなかった代わりに

 

二人の男子が生まれました。

一人が私です。

 

 

 

 

特攻隊に行けなかったから

 

神父になれなかったから

 

その代わりに私が生まれました。

 


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