【特攻隊に入れなかった男 5】「すべてを失っても失わないものがある」


父は

病弱ながらも

74歳まで生きました。

hikari8

 

末期には

体がほとんど動かせなくなり、

しゃべることすらできなくなりました。

 

父の病気が悪化した当時

私はホームヘルパーとして

千葉のデイサービス事業所の責任者をしていました。

しかし、父を悔いなく介護しようと決め、

千葉を去って郷里に帰ることにしました。

 

帰ったとき、父は既に呼吸器をつけ、

話すことも動くこともできない状態でした。

父の手を握った時、父の目に涙が光りました。

父は、元気な頃よく言っていました。

 

 

「たとえ全ての財や心身の自由を失い、

 

知能を全て失っても、

 

決して失うことのないものがある。

 

それは、主を信じる心、

 

神を敬愛する心だ。

 

いいか、

 

これだけはどんな時でも失われることはない。

 

決して忘れるな。」

 

と。

 

 

 

父は病床にあって、そのことを自分で守り抜いたことを

私は見ています。

 

 

合掌する手が動かなくても、

1センチ手を動かして心で合掌していました。


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