ともしびは念々と滅すれど、光ありて、暗闇を打ち破る


「ともしびは念々と滅すれど、
光ありて、
暗闇を打ち破る。」
これは、
仏陀(つまり、お釈迦さま)の遺言のお経と言われている
「大般涅槃経」の一句です。

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仏陀が亡くなるとき、
「私の身は滅んでも、
私の教えは滅することなく、
どんな闇をも破ることができる。
この教えを大切に、伝え広げなさい」と
弟子に諭したと言われています。

ところで
私が「Огонёк ともしび」の曲に託した思いは
仏陀の教えではないのですが、

自分自身、
とても耐えられそうもないことを経験したことをもとに
作った詩をメロディーに込めました。

ともしび
Ocarina improvisation “Torch of Hope” ~from Russian folk song “Огонёк”

ともしびを頼りに生きていても
ともしびが消えることもある。

でも
ともしびのない暗い闇のさなかでも
消えることのないかすかなともしびが
いまここにあることに
きみは気づくかな?

真っ暗な夜の海を航海していて
一筋の灯台の光を見つけたら
嬉しく思う。

でも
灯台の光も
月も星も何にもない
真っ黒い暗闇の海にいて
そこでしか見えないほのかな光が
きみに見えるかな?

それは
海にいつもいる
夜光虫の光。

未来も希望も感じない
どんなアイデアも浮かばない
深い心の闇にいても

ずっとともり続けていて
絶対に消えない
小さくて優しいともしびが
きみに見えるかな?

でも今は見えなくてもいいよ。
笑えない時は、笑わなくていい。
泣けない時は、泣かなくていい。
そのままでいれば十分さ。

でも
そんなときも消えずにともり続けている
かすかなともしびが
そのうち見えるさ。

見えてうれしくなったら、少し笑えばいい。
泣きたくなったら、泣きたいだけ泣けばいい。
それでいいんだよ。


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